「今の職場がつらい。
でも、転職して失敗するのも怖い。」
そんなモヤモヤした気持ちを抱えたまま、
2026年を迎えた看護師さんも多いのではないでしょうか。
このブログでは、2026年こそ「後悔しない転職」を叶えるために、
迷いの正体を整理し、自分に合った理想の働き方を言葉にして、
実際の行動につなげていくための流れを、5つのステップでわかりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、「なんとなく不安」だった気持ちが、
「こういう順番で進めればいいんだ」という具体的なイメージに変わり、
新しい一年を“自分らしく”スタートするための行動が見えてくるはずです。
ステップ1:今の職場の「不満」と「満足」を紙に書き出す
最初にお伝えしたいのは、
転職サイトを開く前に「今の職場への不満」と「満足している点」を紙に書き出すことが、
転職成功への一番の近道になる、ということです。
多くの看護師さんは、今のつらさから逃げるように職場を変えてしまいます。
その結果、たとえば
「人間関係は良くなったけれど給料が下がってしまった」
「残業は減ったけれど、興味のない診療科でモチベーションが続かない」
など、別の不満にぶつかってしまい、
同じような失敗を繰り返してしまうことがあります。
これを防ぐためには、今の職場について、
自分が「何に不満を持っているのか」
「何には実は満足しているのか」
を、一度きちんと可視化しておくことが大切です。
A4用紙を1枚用意して、真ん中に線を引きます。
左側に「不満」、右側に「満足している点」と書いて、
思いつくままに書き出してみてください。
「不満」に出てきやすいのは、たとえば、
先輩が怖くて相談しづらいといった人間関係、
夜勤の多さからくる体力的なしんどさや生活リズムの崩れ、
毎日1〜2時間の残業が当たり前になっていること、
常に走り回っていてインシデントが怖いほどの業務量、
プリセプターや教育担当がいないまま放置されているように感じる教育体制、
責任は増えているのに給与がほとんど変わらないといった待遇面などです。
一方で、「満足している点」も必ずあるはずです。
たとえば、家から近く通勤が楽であること。
今の診療科の疾患やケアにやりがいを感じていること。
同期や一部の先輩など、一緒に働くメンバーの存在に支えられていること。
急変対応や処置件数の多さなどから、
スキルが確実についてきている実感があることなどです。
この「不満」と「満足」の両方を書き出しておかないと、
「今の不満」だけを基準に転職先を選んでしまい、
知らないうちに今の職場の良かった部分まで手放してしまう、というパターンに陥りがちです。
求人サイトを見る前のこのひと手間が、
後悔しない転職のスタートラインになります。
まずは、ムカつくこと、しんどいこと、
本当はありがたいと思っていることを、すべて紙の上に出してみてください。
そのうえで、次のステップに進んでいきましょう。
ステップ2:転職の優先順位ベスト3を決める
次に大事になるのは、
「理想をすべて叶えようとしない」ということです。
自分にとっての「優先順位ベスト3」を決めることが、
転職後の満足度を大きく左右します。
「給料も上げたいし、夜勤も減らしたいし、通勤も近くがいいし、
人間関係も良くて、やりたい診療科で…」。
このように、全部を求めてしまうと、
現実の世界ではほとんど存在しない“完璧な職場”を追い求めることになってしまいます。
その結果、どこを選んでも決めきれず、
いざ決めても「他の求人のほうが良く見えてしまう」という、
モヤモヤした状態から抜け出せなくなります。
そこでおすすめなのが、ステップ1で書き出した
「不満」と「満足」のリストを眺めながら、
自分にとって「絶対に外せない条件」を3つだけ選び出してしまうことです。
条件の候補としては、
給料(年収や各種手当)、働き方(夜勤回数、残業、休日数、シフトの融通)、
診療科や業務内容、通勤時間や勤務地、教育体制やスキルアップ環境、
人間関係や職場の雰囲気などが挙げられます。
たとえば、
「夜勤は少なめ、もしくは日勤のみ・オンコールなしで働きたい」
「人間関係と教育体制がある程度整っている職場がいい」
「年収は今より○万円以上、もしくは最低○円はキープしたい」
といったイメージです。
ここで大切なのは、「全部大事」と言わないことです。
あえて「どうしても譲れない3つ」に絞り、
それ以外の条件については、「ある程度は妥協しても良い」という状態にしておくことが、
転職をスムーズに決めるコツになります。
理想の100点満点の職場を探すのではなく、
「自分が納得できる80点」を明確にしておくことで、
「この求人は、自分のベスト3をどれだけ満たしているのか?」
という物差しで冷静に判断できるようになります。
この物差しを持っていると、求人を見てもブレにくくなり、
「転職したのに後悔した」というミスマッチを大幅に減らすことができます。
ステップ3:情報収集は「口コミ → 現場の声 → 求人」の順番で
三つ目のステップで押さえておきたいのは、
「求人票を見る前に、口コミや現場のリアルな情報を先に集めておくことで、
転職の失敗リスクを大きく下げられる」ということです。
多くの人は、まず転職サイトを開き、
「月給いくら」「賞与何ヶ月」「年間休日何日」といった条件だけを見て、
「ここ良さそう」と判断してしまいがちです。
しかし、看護師の転職で本当に怖いのは、
求人票にはほとんど書かれない部分です。
それは、人間関係の雰囲気や、残業の実態、夜勤の忙しさ、
新人や中途入職者へのフォロー体制の有無など、いわゆる「現場のリアル」です。
情報収集の流れとしては、まず、
インターネット上の口コミサイトやブログ、SNSで、
気になる病院名や施設名を検索してみてください。
もちろん、口コミには偏りもありますが、
同じような不満が何件も出ているかどうか、
明らかにブラックなワードが頻出していないか、といった点を
ざっくり確認するだけでも、大きな判断材料になります。
次に、もし可能であれば、実際にその職場で働いたことがある
先輩や同僚、知り合いに話を聞いてみるのが一番です。
「実際の残業はどれくらいなのか」
「夜勤体制は何人体制か」
「新人や中途へのフォローはどの程度あるのか」
など、気になる点を率直に質問してみてください。
生の声ほど参考になる情報はありません。
そのうえで、最後に求人票の条件を確認します。
こうすることで、
「表向きの条件だけは良く見えるけれど、中身はかなりハード」
という職場を避けやすくなります。
転職エージェントを使う場合も、この考え方は同じです。
「この病院はどうですか?」と担当者に聞くときには、
人間関係、残業時間のリアル、新人・中途への教育体制、夜勤の忙しさなど、
具体的な項目をあらかじめメモしておき、
それをもとに質問できるように準備しておくと、
より正確な情報を引き出しやすくなります。
求人票は、「まず最初に見るもの」ではなく、
「最後に条件をチェックするためのリスト」くらいに捉えておくと、
賢く職場選びを進めることができます。
ステップ4:面接は「選ばれる場」+「こちらが見極める場」
四つ目のステップで大切なのは、
「面接は“採用してもらうための場”であると同時に、
“自分が職場を見極める場”でもある」という意識をしっかり持つことです。
多くの看護師さんは、「採用してもらえるかどうか」が気になりすぎて、
面接の場でほとんど質問ができなかったり、
「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれても
「特にありません」と答えてしまったりします。
しかし実は、面接のタイミングこそ、入職後のギャップを減らすために、
こちらから積極的に確認しておきたいことを聞ける貴重なチャンスです。
面接前には、気になる点をメモに書いておき、
そのメモをもとに質問できるように準備しておくと安心です。
たとえば、
月あたりの夜勤回数の目安や、希望した回数がどの程度通るのか。
一日・一ヶ月の平均残業時間と、残業代の付き方
(きちんと申請できるのか、みなし残業になっていないかなど)。
教育担当やプリセプター制度の有無、中途入職者にもフォローがあるのか。
一〜三年目の離職率や中途入職者の定着状況。
配属先はどこまで希望を出せるのか、異動の頻度はどれくらいか。
といった点です。
一度にすべてを聞こうとするとハードルが上がってしまいますので、
「自分が特に不安を感じている部分」から優先して、
いくつかピックアップして聞くイメージで大丈夫です。
どうしても自分から聞きづらい場合は、
転職エージェントを通しているなら、
「この項目について事前に病院側に確認しておいてほしい」と
リストを渡す方法もあります。
直接応募の場合でも、
「人事の方には少し聞きづらい内容なので、
もし可能であれば、現場の看護師さんと少しお話できる機会をいただけると嬉しいです」
とお願いしてみると、対応してくれる病院もあります。
また、聞きにくい質問をするときは、伝え方を少し工夫してみてください。
たとえば、
「前職では残業がかなり多く、体力的にきつかった経験があるので、
御院での残業の状況を事前に教えていただけると安心できます」
といったように、自分の健康管理や、長く働き続けるために必要な情報として尋ねると、
角が立ちにくくなります。
面接は、「採用してください」と一方的にお願いする場ではありません。
お互いが条件を確認し合う場です。
この意識を持って面接に臨むことで、
入職後の「こんなはずじゃなかった…」を大きく防ぐことができます。
ステップ5:内定後〜退職までの段取りを決めておく
最後のステップとして重要なのは、
「内定をもらってから、退職・入職までの流れを段取りよく進めること」です。
ここをなんとなくで進めてしまうと、
退職の切り出し方を間違えて人間関係がぎくしゃくしたり、
引き継ぎや有給消化の調整が後手に回って、
最後の数ヶ月がとてもつらくなってしまうことがあります。
最悪の場合、「新しい職場に行く前なのに、メンタルがボロボロ」
という状態になりかねません。
内定を受けると決めたら、まず、
退職の意思をいつ、誰に、どのように伝えるかを決めます。
一般的には、まず直属の師長さんに、
「○月末で退職したいと考えているのですが、ご相談させてください」
と、いきなり「辞めます」と断定するのではなく、
「相談ベース」で切り出すのが無難です。
次に、自分が担当している業務や委員会、係の仕事をリストにして、
引き継ぎの準備を始めます。
業務の手順やポイントを簡単にまとめておくだけでも、
周りから感謝されやすく、自分自身もスッキリした気持ちで
退職に向けて動きやすくなります。
あわせて、有給の残日数を確認し、
「退職前に○日ほどお休みをいただけると助かります」
と、できるだけ早い段階で師長さんに相談しておくことも大切です。
これらの段取りを「頭の中だけ」で考えていると、
漏れが出たり、不安が膨らんだりしがちです。
紙やタスク管理アプリなどにToDoリストとして書き出し、
一つずつチェックをつけていくイメージで進めると、
メンタルの消耗を減らしながら、スムーズに新しい職場へ移行できます。
今の職場でつらいことが多かったとしても、
できる限り「円満退職」を目指したほうが、長期的には自分のためになります。
医療の世界は想像以上に狭く、
将来どこかで元同僚や上司と再び関わる可能性はゼロではありません。
だからこそ、
「次の職場へのワクワク感を持ちながら、
今の職場にも最低限の感謝を伝えつつ卒業していく」
というスタンスで動いていくことで、
メンタル的にもスッキリした状態で新しいスタートを切ることができます。
パートA:後悔しない職場選びのチェックポイント
まず押さえておきたいのは、
「求人票に書かれていることだけで判断しない」
ということです。
求人票には、給料やボーナス、年間休日、勤務地といった“見える条件”は
しっかり書かれていますが、
実際に看護師として働きやすいかどうかを決めるのは、
それ以外の「現場のリアル」です。
職場選びの際に、特に意識して確認しておきたいのが、
次のようなポイントです。
一つ目は、「1人あたりの平均受け持ち患者数」です。
特に急性期病棟の場合、
日勤帯で看護師1人あたり何人の患者さんを受け持つのか、
夜勤帯の体制や受け持ち人数はどうか、という目安を聞いておくと、
その病棟の忙しさをある程度イメージすることができます。
日勤で10人超えが当たり前で、
夜勤もほぼワンオペに近いような体制の場合は、
かなりハードであることが予想されます。
二つ目は、「残業時間のリアル」です。
求人票で「残業ほぼなし」と書かれていても、
実際にはサービス残業が常態化していて、申請していないだけ、
というケースも少なくありません。
できるだけ具体的な数字として、
「平均すると1日どれくらい残業があるのか」
「月の残業時間の目安はどれくらいなのか」
を確認しておきましょう。
三つ目は、「看護師の年齢層」です。
二十代が大半を占める若い病棟なのか、
三十〜四十代が中心で落ち着いた雰囲気なのかによって、
空気感や仕事の進め方は大きく変わります。
自分がどの年代と一緒に働くと安心しやすいか、
やりやすいかをイメージしながら、
年齢構成についても聞けるとベターです。
四つ目は、「新人・中途へのフォロー体制」です。
プリセプターやメンター制度があるかどうか、
中途入職者にもきちんとしたオリエンテーションやチェックリストがあるかどうかは、
働き始めのしんどさを左右します。
「放置される」のが一番つらいため、
どれくらいの期間、どんなサポートを受けられるのか
は、必ず押さえておきたいポイントです。
五つ目は、「夜勤体制」です。
夜勤時の看護師人数、看護補助者の有無、
急変時にすぐ相談できる医師や先輩がいるかどうかなど、
夜勤に不安がある方ほど、事前に確認しておくと安心できます。
六つ目は、「3年以内の離職率」です。
ざっくりとした数字で構いませんが、
毎年新人がどれくらい辞めているのか、
中途入職者は定着しているのかなどを聞いてみてください。
毎年新人が半分以上辞めてしまう、
中途がなかなか続かないといった職場は、
何かしら構造的な問題を抱えている可能性があります。
もちろん、これらすべての条件を完璧に満たす職場はほとんどありません。
大事なのは、ステップ2で決めた「自分の優先順位ベスト3」と照らし合わせて、
「ここは妥協できる」
「ここは絶対に譲れない」
という線引きを、自分の中でクリアにしておくことです。
このチェックポイントは、「完璧な職場」を探すためのものではなく、
「自分が納得して選べる職場かどうか」を見極めるための道具です。
そのように捉えて使ってみると、
転職後の満足度がぐっと上がりやすくなります。
パートB:転職エージェントを使う人向けの活用術
次に、転職エージェントを利用する場合のポイントについてお話しします。
転職エージェントをうまく使いこなすために大切なのは、
「全部お任せする相手」としてではなく、
「自分の代わりに動いてくれる道具・パートナー」として捉えることです。
エージェントを使うメリットは、大きく二つあります。
一つは、求人の紹介だけでなく、
面接日程の調整や条件交渉を代わりに行ってくれることです。
夜勤やシフト勤務で忙しい看護師さんにとって、
これはかなり大きな負担軽減になります。
もう一つは、病院や施設の内部情報をある程度持っていることです。
人間関係の雰囲気、残業の実態、中途入職者の定着状況など、
求人票だけではわからない情報を教えてもらえる場合があります。
一方で、注意したいのは、
「とにかく早く決めさせようとしてくる担当者」です。
「この求人はすぐ埋まってしまうので、とりあえず応募だけしておきましょう」
「内定が出ているので、明日までに返事をください」
など、こちらのペースを無視して急かしてくる場合は、
担当者の成績が優先されている可能性もあるため、
慎重になったほうが良いかもしれません。
エージェントを使うときのコツとしては、
最初から一社に絞るのではなく、二〜三社ほどに登録してみて、
担当者の対応や相性を比較することです。
そのうえで、
「この人は話をきちんと聞いてくれそう」
「信頼できそう」
と感じる担当者に絞って、深く相談していくと良いでしょう。
また、こちらからも最初の面談の時点で、
「自分がどうしたいのか」
「何を優先したいのか」
を明確に伝えることが大切です。
「私の転職の優先順位は、第一に○○、第二に○○なので、
その条件に合う職場を中心に紹介してほしいです」
「長く続けられる職場を探したいので、急いで決めるつもりはありません。
じっくり検討したいです」
といったように、自分のペースや考え方を最初に共有しておくと、
ミスマッチな求人の紹介や、不要な“急かし”をかなり減らせます。
エージェントは、あなたの代わりに病院と交渉したり、情報を集めたりしてくれる
「パートナー」です。
自分の希望や優先順位をはっきり伝えたうえで、
その力をうまく借りていくイメージで利用すると、
転職活動がぐっとスムーズになります。
パートC:エージェントを使わない人へ
最後に、転職エージェントを使わずに、
自分でハローワークや病院のホームページから応募しようと考えている方へ
お伝えしたいことがあります。
それは、
「この記事で紹介したチェックポイントや質問項目を、
そのまま自分の“武器”として使ってほしい」
ということです。
エージェントを使うかどうかに関わらず、
今の職場の不満と満足を整理すること。
自分の転職の優先順位ベスト3を決めること。
口コミサイトや知人からの現場情報を先に集めること。
面接で聞くべきことを事前に準備しておくこと。
職場選びのチェックポイントを頭の中だけではなく紙に落とし込んでおくこと。
この一連の流れは、
すべての看護師さんに共通して役立つ「転職ロードマップ」です。
自分で直接応募する場合は、病院見学や面接の場で、
この記事で触れた質問の中から「今回はこれだけは確認したい」という項目を
いくつか選び、自然な流れで聞いてみてください。
一度に全部を聞く必要はありません。
それでも、何も準備せずに行くのと比べると、
得られる情報の質が大きく変わってきます。
まとめ:2026年、後悔しない看護師転職の進め方
2026年の看護師転職で後悔しないためには、
「なんとなく求人を見る」という行き当たりばったりの進め方ではなく、
今日お伝えした5つのステップで進めていくことが大切です。
まず、今の職場の不満と満足を紙に書き出し、自分の本音を可視化します。
次に、転職で叶えたいことの中から「優先順位ベスト3」を決め、
理想の100点ではなく「自分が納得できる80点」を言葉にします。
そのうえで、情報収集は「口コミ → 現場の声 → 求人票」という順番で進め、
面接では夜勤や残業、教育体制、離職率など、
入職後のギャップにつながりやすいポイントを具体的に確認していきます。
内定後は、退職の伝え方や引き継ぎ、有給消化の計画を早めに立て、
できる限り円満退職を目指しながら、新しい職場への移行をスムーズに進めます。
さらに、職場選びのチェックポイントと、転職エージェントの上手な活用法を押さえておくことで、
「こんなはずじゃなかった」
「転職したのにまたしんどい」
という失敗を、大きく減らすことができます。
理想の働き方に一歩近づくために、
今日お伝えした内容を、ぜひあなた自身の「転職ロードマップ」として活用してみてください。




